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Re: 能力者Lvゼロ= “無能力者”       オリキャラ募集中 ( No.42 )
日時: 2010/11/13 15:17
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: xiz6dVQF)

暗くなり、周囲の街灯が点き始める。
それと共に、A-01に喉元に喰らい付かれそうになっているクラウンが寄ってきた5匹目のA-01を足技のみで首をへし折りノックダウンさせた所だった。
A-01は、生命力も凄まじい。
胴体から首が切り離されても当たり前のように、あろうことか少なくとも三日間は確実に生存する。
その間、生き血を吸えば再び体内組織が製造され、人を三人喰らえば元に戻る程だ。
もちろんクラウンもそれを承知の上で、口で這って来る頭を軽く蹴り飛ばした。
その隙に首筋に鋭い元人間の物とは思えない牙が突き刺さるのを感じる。
そう、噛まれたのだ。
こいつらは出欠毒を持っている、この調子で噛まれ続けたら如何にクラウンといえど生命の危機に瀕する事態になる……!

その時だった。
誰かが闇の中から口で這う頭を踏み潰すとクラウンに噛み付いていたA-01の顔面をどうやったのか地面に叩きつけた。

「牙の軌道をそらしただけで地面にぶつかるとは思わなかったわ、とろいお人形ね」

若干癖があり、肩に掛かる程度の淡い金髪の女が懐から取り出したナイフでA-01の脳を躊躇無く抉り出すとクラウンを灰色の鋭い視線で一瞥し、シェリーの方へと向った。
キャスケットを被りなおすと足を引っ掛け太状態でA-01の首を捻り神経をへし折る。
余りにも効率よく行動するその様はクラウンとシェリーの言動を奪う。

「レベルゼロ能力者クラウン及びその助手であるシェリーね? 私がヤマの言う迎え、リザよ。事務所の裏に車が止めてある、早くアジトへ向いましょう。もう時期にここへレベルⅤ能力者の一個小隊が貴方達を捕らえに来るはずだから」