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Re: 能力者Lvゼロ= “無能力者”      ( No.68 )
日時: 2010/11/18 08:25
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: xiz6dVQF)

とある村の中央広場で、1人の男が炎を灯した剣を振りかざし、次々と襲ってくる能力者抹殺教団の村人を片っ端からなぎ倒していた。 金髪の長髪で髪紐で結んでない部分はボサボサで、右だけ袖のない黒いブレザータイプのロングコートを着たその男は、村人との距離を置くと、剣を振るい、炎の斬撃で一瞬にして村人達の命を奪う。

いくら殺したくなくとも、殺さねばここでは自分が殺されるのだ。 止むをえない。

男は火炎で村人を焼き払ったと同時に煙にまぎれて次々と迫り来る敵の首を捻り潰す!
それが最後、大方殺してしまった影響だろう。 村人の大半が、武器を飛び道具に代えて男を狙う!
その直後、男の携帯電話が鳴る。
音が居場所を教えてしまう!
仕方なく電話に出ると、


『ユーリ、今何処? ……村の方が騒がしいわね、チョット待ってて、直ぐ行く——』ブッ

その言葉だけを残して電話の電源が切れる。
後悔したようににユーリは、


「速く戻れると思ったのが裏目に出たな、携帯くらい充電しとくんだった……」

その言葉の直後、ユーリの顔をとある物がが掠る。 その直後、後ろで大きな爆発が起きた。
そう、


「何でロケットランチャーがこんな農村にあるんだよ !? これもクレイクロアが原因か……!」

その直後、後ろでそれの発射音。 それも、かなり近い……!
ユーリが振り向いた直後だった、一人の女がユーリを庇う様にして顔面でロケットランチャーを受け止めていた。 顔面の大きな火傷が、見る見るうちに修復される。


「遅いそ、鳳!」

「無茶言わないでよ私はあんたと違って常人なんだから、瞬間移動で動けないよ」

鳳と呼ばれた女は、苦笑いしながら腰の刀へ手を伸ばす。
黒塗りで、紅い線が一筋。 使えない名刀、流れ星だ。