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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Are You OK? ( No.15 )
- 日時: 2010/12/17 19:13
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
ちょっとしたアクロマニュムの幼少時の出来事のお話です。ナレーターは、私ではなくアクロマニュムとなります。
番外編第一話『アクロマニュムの不思議体験〜幼少時代〜』
何故だろう。今日は眠れない。でも明日は早いし…。目を瞑ったら、寝れる?
夜中になっても寝られない。というより眠くない。
ベッドの上でわたしは、意味も無くコロンと寝返りをうってみた。
「………あ」
丁度傍にあった本棚に飾ってあった写真が目に入る。
——懐かしい。
——これがわたしで、これがクロスで…
——この人……は…
★☆
「アクロ、何で泣いてる」
「ッ!?な、泣いてません」
「嘘だ。だってここ、涙の跡がある」
小さい頃のわたしは、今とは比べものにならないほど弱くて、泣き虫で、いじめられっ子だったから、敬語とかも使っていた。
「アクロ、またいじめられた?
1人で抱えるな、俺がいる。クロスだっているだろう」
「そんなの…2人の迷惑になることなんて、できません」
わたしに声を掛ける少年の名は、フルル・マーロン。とても無口で、でもとても優しい人。わたしはフルルに、他人とは違う感情を持っていた。でもそれが何なのか、未だに解らない。
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