ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Are You OK? 参照100突破しました! ( No.39 )
- 日時: 2010/12/18 18:00
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: ※ノイズとポアロンは同一人物です
「あぁ……やっと見つけた、“フェアリーライフ”。これを王に届ければいいのね、面倒臭い。どうしてこんな高価なものをあのブタ野郎に渡さなきゃいけないのかしら、それも私の手で、直接。気持ち悪いから触らないでほしいわ」
それから、呪文———言力を使うエリィ。
『ハニー』
すると、ハニーの様子が現れる。
———あれは白妖精?
———何故はニーが白妖精なんかと一緒にいるのかしら。
そう思いながらも、ハニーに話し掛けるエリィ。
「ハニー、私の仕事は終わったんだけど…。貴方は貴方で、何か用事でも出来たみたいね」
『ご名答。ちょっとコイツと話がしたくてさ。
先帰ってていいよ、エリィ。じゃぁね』
———先帰ってて『いいよ』って何なの、いいよって。
———連れて来てもらった身のくせに、偉そうにしてんじゃないわよ、ガキのくせに。
「あー、帰るの嫌だわ。
それにあっちに帰ったって今、夜だし」
———まぁ、昼でも夜でも変わらないけどね。
———どうせ年中真っ暗なんだから。
☆★
「へー、ニホンって本当面白いところなんだねぇ」
「ああ、俺も人間界では、この国が一番好きだ」
2人の妖精が、のそのそと歩く。他愛も無い会話をしながら。
「あ、そうだ。茶を飲んでいかないか。この店の茶、美味いんだ」
「へー、じゃぁ寄ってこうか。
あんたの正体教えてもらうのにも、丁度いいしね」
☆★
「で、キミ名前は?」
紅茶を飲みながら、白妖精の少年に訊くハニー。
「知らなくてもいいことだ」
緑茶を飲み干しながら言葉を返す白妖精の少年。
「いやいやぁ、折角会ったんだ、これも何かの縁。名前くらいさ、教えてよ」
「クサい台詞吐いてまで俺のこと知りたい?」
一緒にイチゴパフェとチョコパフェを頼みながら言い合う2人(余談ですが、勿論店員さんは2人のことを人間だと思っています)。
「あーもう、何でそんなもったいぶるわけ?名前なんて結局いつかは忘れられるものなんだから、今くらい
教えてくれたっていいだろ!?」
「忘れられるならば教えなくたって変わらない。
それに俺は、一定の奴としか情報交換はしない」
パフェを交換しながらも、情報交換は一切し合おうとしない2人。
「もしかして、そんなに口に出すのが恥ずかしい名前なのかな?じゃぁボクが思う存分笑ってあげるから言いなよ」
「俺はそういうことを平気でする奴は嫌いだ」
支払いをしながら言い合って、言い合いながら店を出て行く2人。
「ボクさぁ、そろそろ帰るよ」
言い合いも落ち着いて、2人でゲームをやっている途中。不意にハニーが立ち上がる。
「ならば、俺も帰ろう。
白妖精はあっちに戻る時、色々面倒だからな。一緒に帰らせてもらってもいいか」
「え、何ソレ。バイトは?」
「バイトなんてしていない」
———ずっとだまされてたのかよ。
「まぁいいや。
じゃ、どーぞ」
2人の足元にミニブラックホールのような穴が空く。
「あと言い忘れたんだけど…
ボクの名前は、ハニー・ミッシアムっていうんだ、宜しくね」
「奇遇だな、俺も今言おうとしていたところだ。
俺はな、フルル・マーロンだ」
ボクはキミ達の住んでる日本、結構好きだよ。だからキミたちもボク(らの国)を好きになってね☆
byハニー