ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Are You OK? ( No.51 )
日時: 2010/12/23 11:50
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)

                           ☆★


「起きてスベイク、朝」
まるで単語だけを言っているような、そんな声。

———俺の、天使。
———いや、実際に天使なんだけどさ。

「おはようアクロ。今日も朝から可愛いじゃないか、その髪型。どうしたんだよぐはっ!!」

空は晴れ、雲1つ無い快晴。
その太陽の日差しに当たって眩しく見えるアクロマニュムは、いつもと違う髪型&服装であった。

「これは色々用事があるから着ているだけ」
そう言ってスベイクから布団を無理矢理剥がす。

「貴方も早く起きて、仕度をして。


———これから王に会いに行くから」




                           ☆★




「ふあぁ〜ぁ…ったく、何があるってゆーんだよエリィ?まだボク寝たいんだけどなぁ」

ベッドからハニーの身体を落とし、床に転がらせ、ヒールで踏みつぶすエリィ。
先程の読者様ならばわかるだろう、アクロマニュムの可愛い起こし方とは180度真逆である。

「昨日のあの男のことを説明して頂戴。



———場合によっては貴方を始末するけどね」




「やっほ〜、ハニー、おっはよ〜」

「……この通り、朝っぱらからうざったくてうざったくて。早く人間界に帰らせてくれないかしら?」
そうエリィが言うと、成程と言わんばかりに嫌なものを見る目で藍のことを見るハニー。

———っていうかアイツ一体何処で寝てたんだ?
———まさか廊下?

そんなハニーの疑問をよそに、
「あっ、ハニーハニー聞いてよ〜。昨日俺さ〜、変な部屋で寝てたんだけど〜」

———待て、それって“物置”か?

「何かね〜、すっごい怖かったんだよ〜。目玉とか脳みそとか足とか指とかいっぱい置いてあって、おかげで良い夢見れちゃったよ〜」
「いや、普通そこは悪い夢じゃね!?何で良い夢見てんだよ!オカルト好きか、キミは!?」
うん、と言って満面の笑顔を作る藍。

「ちょっと、和んでないでさっさとそいつの正体言って頂戴」
「いや、正体ってニンゲンだけど」