ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Are You OK?〜参照が200突破ですと!?〜 ( No.61 )
- 日時: 2010/12/29 17:11
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: もうちょっとでお年玉が貰える日だね!!←
「「「「うっわうざ」」」」←小声だけどハモって大きく聞こえる
「え〜、うざいなんて言わないでよ〜。
だって人間ってすごいんだよ、何かねー「とりあえずもういい、帰れ」
冷たく藍に言ってから
「ボクお腹減ったからさ、何かかってくるよ」
そう言って窓から飛び立つハニーであった。
☆★
「うーん、やっぱ朝に食べるスクランブルエッグは最高だなぁ」
もぐもぐとそれを食べながら店から出てくるハニー。
「にしても……何かこの頃一層と暗くなった感じがするんだけど…。気のせいかなぁ」
空を見上げながら呟く。
「もしかして人間に汚染されてるとか〜!?」
「ッ!!?」
突然真後ろから不意打ちを食らう。
「ねぇねぇハニー、それ俺にも頂戴よ〜。俺もお腹減って減って、ペコペコなんだ〜」
「そのままくたばれ」←小声
声の主はもう解ると思うが藍である。
はぁ、と溜息を吐きながらもスクランブルエッグを藍のほうへ放り投げ、
「キミに分けるくらいなら新しいの買ってくるから、そこで待ってろ」
そんな発言をして再度店の中へ入っていった。
☆★
真っ暗な王宮に見える人影。
しかし邪悪な形のものは1つとして無い。今は、だが。
「王、この頃気になっているのですが……。
やはりもう“貴方達”にはガタが近付いているのではないですか?」
そこにいるのはつまり白妖精のみ。
その中の1人、アクロマニュムが王、ライト・フローラルに告げる。
「確かにその可能性が無いとは言い切れない。だからこそ、この国———妖精界は崩壊していっているのだろうな。
やはり戦争を辞め、あちら(黒妖精)と手を組むべきだろうかな?」
王様ならでは、という感じの椅子にすわって足組みをしながらライトが言う。苦笑いで。
「私はそれで良いと思います。元々同じ人種なんですから戦争なんて御免です」
と一歩前に進み出て告げるクロス。声はほやほやしているが、顔は真剣である。
「しかしまずは国民の意見を聞かなければならん。こちらで勝手に決めるのも、皆にとっては迷惑だろうしな」
そう独り言のように呟いて、椅子から立ち上がり
「ダーク、そこにいるのだろう。いつまで盗み聞きしているつもりだ」
そう言ったと同時に———
『バゴッ!』『パラパラパラ……』
ライトの手(というか指先)から真っ白い眩しい光が生み出され、躊躇無く高級そうなドア目掛けて放たれる。
しかし当たり前だがドアは木っ端微塵にされ、向こうからは彼ら以上に真っ黒な影が現れる。
「ライト、随分と腕が落ちたんじゃないか?普通ならこのドアを突き破り、宇宙の果てまでも届く勢いくらい出せなくてはいけないだろう」
影の主———ダーク・ブレイクが歪な微笑みを見せる。
「俺は白妖精みたいに甘ちゃんじゃない。全てに厳しくがモットーの男だ」
———あれ?ダークってこんなキャラだったっけ?
そんな優雅(?)な感情も消え失せる。
「でもな、俺は今闘うべき相手が、お前達じゃないと薄々思ってるんだ。
そこでだライト、手を組もう。俺たちがぶっ潰す人類、それは---------------
人間だ」
お前ら人間は愚かで愚かで仕方が無い生き物だ。
byダーク