ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Are You OK? ( No.7 )
- 日時: 2010/12/17 19:05
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
すいません、色々あって更新できませんでした。許してください、と言っても私のこんな駄作を見てくれる人なんて全くいませんけどね。
まぁごたごた言ってもしょうがないので書きます。
第四話『コイワズライ』
空を覆い隠す、暗黒の雲。小雨の中をパシャパシャと歩く足音。その足音は1つの屋敷へ向かっていた。
『……………………………』
その屋敷の門の前で立ち止まり、呪文のような言葉を唱える少年。
ギィ、とドアが開くと執事服の青年が立っていた。彼はにっこりと微笑み、
「御帰りなさい、ハニー様。お疲れ様です。
それで、彼女———クロス・トメイルは殺せたんですか?」
そう言いながらハニーのコートについた返り血をタオルで拭く。
「あぁ…ニンゲンよりも殺すのは———楽だった…のかな?はは…ねぇヒミミャ…コレは何?目から水が出てくるよ」
「ハニー様、それは『涙』といって、哀しい時に流すものですよ」
「哀しい?何がさ。今までボクは白妖精だってニンゲンだって殺してきた。それを今更————ッ…」
「あぁ、大丈夫ですハニー様。さぁ、少しお休み下さい。少し頭を冷やして落ち着いてからまた、お話でもしましょうか———」
★☆
「ヒミミャ、ハニーの体調は?」
執事服を着た青年———ヒミミャが部屋に帰ってくると、待ちくたびれたかのようにソファに寝転がっている少女、フレイブルがいた。
「今、少しお疲れだったようなので寝かせてきましたよ。そんなに心配してたんですか?」
「はぁ?そんなわけないでしょ。なんであたしがハニーの心配なんてっ…」
クッションで顔を隠し、言葉を濁らす。
「まぁこれでよかったのではないでしょうかね。白妖精と黒妖精の恋なんて願うだけ無駄ですから」
「え?ハニー、白妖精に恋してるの…?」
「いえ、私の勝手な想像ですよ。でも———先程のハニー様のお姿を見るかぎり、アレは恋かと———」
「だから何!?あたしには関係ない!!」
フレイブルが突然怒ったように部屋を飛び出す。
「———あー…ハニーの恋愛談になるとすぐ逃げるんですから。
…いい加減、『弟離れ』したら良いんですけどね」
ハニーのことなんて別に気にしてるわけじゃないんだから———!!
byフレイブル