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1-07「ゲーム再開」

“妾の殺人を手本に、優雅な惨劇を見せてくれ”

そして、声も血まみれのクワも消えた。

「クロウさん……」
不思議な声が聞こえてから、クロウさんはずっと私の視界を遮っていた。
「見るな。見るもんじゃねぇ」
クロウさんの手をどけようとすると、冷たい声で制止される。

“私の座興も楽しんでいただけたところで、貴方達の舞台も再開して下さい”

と無情の手紙が落ちてくる。

「うちらさ、逃げられないよ……」
下を向いて、つらそうに呟く。語尾は震えていた。
「……覚悟、決めるか」

この塔の中では

生　き　る　か　死　ぬ　か　殺　す　か　殺　さ　れ　る　か

そ　の　結　末　し　か　な　い

静かな塔に、バンッと銃声が響く。
「……」
撃ったのはクロウ。撃たれたのはロウザ。ドサッと、ロウザの身体が膝から落ちる。
「クロウさん!? 貴方、ロウザさんをあんなに大切そうに……っ!!」
「だからだ。辛い事は、先に済ませておく」
最後に殺さなきゃいけねぇのがロウザ。それだけは絶対に嫌だ。

「悪いが俺は死ぬ気なんざねぇ。容赦なく殺させてもらう」

“お見事です、クロウ様。
　いつかも注意しましたが、余計な情は抱かないことです。
　辛くなるのは自分ですからね”

と、手紙が降ってきた。