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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.17 )
- 日時: 2010/11/10 15:11
- 名前: 栞。 ◆KsWCjhC.fU (ID: PRmCvUEV)
第四話「聖騎士」
銀の髪をなびかせながら、男は自室へと足を進めた。
男の名は、レオという。
齢15にして、王族を守る、誇り高き“聖騎士”になった男。
聖騎士は、王族を守るための役職。
聖騎士になった者には、莫大な金が支払われるが、一生王族に仕えなければならなかった。
もちろん、本人が望めば、聖騎士をやめることも出来る。
実際、ほとんどの者が、厳しい仕事に疲れ、辞めてしまうのだ。
しかし、この男は15で聖騎士になり、三年たった今でも、仕事を辞めるどころか、仕事を休んだことさえないのだ。
「今いいか?」
コンコンと扉を叩く乾いた音がして、男の声が扉越しに聞こえた。
「どうぞ」
レオは椅子に沈めていた体を起こす。
「失礼するよ」
扉が開き、入って来たのは20過ぎの若い優男だった。
「いいのか?こんな安易に私をいれて」
優男は悪戯っぽく笑ってレオに言った。
「グレン様だとわかっていましたから」
レオはまだ幼い雰囲気が残る笑顔をグレンに見せると、グレンは苦笑いを浮かべた。
「それで、今日は何のご用が?王族のあなたがこの様な場所へ…何か用がおありなんでしょう?」
「史上最年少で聖騎士になった天才聖騎士レオ様に用があってね」
グレンは悪戯っぽく笑った。
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