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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.22 )
- 日時: 2010/11/10 22:53
- 名前: 栞。 ◆KsWCjhC.fU (ID: PRmCvUEV)
第六話「リョウの決意」
リョウは美しい翡翠色の瞳を光らせながら考えていた。
愛しい娘……ユエのことを。
(……あの男の言うことは全て的を射ていた……)
この前、森に人が入って来た時のことだ。
ユエがその男に姿を見られてしまい、男がリョウに言った言葉がリョウは耳から離れないのだ。
“その娘もいつか、“外”に憧れる時が必ず来る”
この言葉が頭から離れないのだ。
(確かに…確かに最近のユエの成長は著しい。……このまま一生、森で過ごしていいのだろうか……)
リョウは泉を見つめながら思った。
(いや……駄目だ。ユエにはもっと、広い世界が必要だ。私の身勝手な感情であの子の将来を決めては駄目だ。ユエは)
「外に…行くべきだ」
リョウは口に出した。
自分の感情を押し殺して。
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