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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 幻想東光夢郷 ( No.14 )
- 日時: 2010/11/11 07:38
- 名前: 黎龍 ◆YYYYYYYYYY (ID: dBCG1FA1)
- 参照: http://plaza.rakuten.co.jp/k2naduki0623/diary/201010300000/
第一章 [捩れた穴を見たら速攻で逃げろ]
大変な事が起きている。
目の前に、謎の捩れた穴がグウウ...と音を流しながら佇んでいる。
明らかにおかしすぎる。
なぜ、家に帰った瞬間こんな事が起きるんだ?
憂鬱 俺は幻覚まで見る様になっちまったのか。
現実…そう。
これに入ったら、違う世界に行ってしまうのかもしれない。
俺の推測だが、異世界って所だろう。
もしそれが本当だとしたら、大変な事だ。
玄関に入って、靴を脱ぐ。
そして視線を前に動かすと、謎の捩れた穴。
まさに死亡フラグ到来 喜べん。
殺風景な玄関前に、謎の空間がある。
この一つの疑問だ。
俺は玄関の靴が置いてある場所にヘナヘナと座り込んだ。
呆れ顔で、その穴を見つめるばかり。
入ったら何が起きるのだろう。
異世界へれっつGOなのか、そのまま地獄直行か。
俺はスッと立ち、一歩進んだその瞬間———
「あっ」
少しの段差に足をぶつけ、俺は転んだ。
転ぶ その先には捩れた穴が俺を嘲笑っている。
俺は入らない様にした。
はずだったが、
無駄な事だったのだ。
ギュウウウウウウウン....
捩れた穴は、俺の腕が入るのを確認すると、吸い込み始めた。
そして俺は捩れた穴に吸い込まれたのだ。
------------8月 30日 三浦優輝 異世界へ旅立つ
シーンと静まった家に佇むのは、ただ無造作に置かれた靴だけ。
艱難辛苦な旅の始まり—————
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