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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 幻想東光夢郷 ( No.22 )
- 日時: 2010/11/12 21:15
- 名前: 黎龍 ◆YYYYYYYYYY (ID: dBCG1FA1)
- 参照: http://plaza.rakuten.co.jp/k2naduki0623/diary/201010300000/
ζ 第二章 [穴の先には化物だらけの異世界] ζ
「? なんだなんだ …ってうわあああ!」
前を見ると、足が一つ俺に向かって飛んでくるのが見えた。
逃げようとしたが間に合わず、その蹴りをまともに受ける。
俺は、なんとか手を付き 危険な事にはならなかったのだが...
目の前に飛び蹴りをして来た少女の姿がある。
頭には角が生え、腰には酒の入った瓢箪。
その少女は、俺が座り込んでるのを見るとこう言った。
「邪魔だなぁ… 突っ立ってるから悪いのよ!」
んな、無茶苦茶な。
突っ立ってったら蹴られるのか 不公平すぎるぞ。
この少女は、何を言っているのか。
常識が通じない いや、人の話を訊こうとしない。
話す以前の問題、と言った所か。
そして少し間が開いた頃。
「…あんた夢羅神社に行くの?」
意味がわからん。
この先には、その…夢羅神社があるという事か。
俺は神社を求めてこんな階段を上っていたのか…
つくづく後悔した 自分が馬鹿みたいだった。
「あ、ああ…行くよ。」
俺が途惑いながらも、その少女の諮詢に答える。
「私の名前は"凜瞑" おまえは?」
「————三浦優輝。」
混乱の中で、一つ安心が生まれた。
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