ζ 第三章 [黄昏の夕日は危うい陰謀が隠れている] ζ影が無い。いや…無いというか、見えない。俺の目では見えないのだ。影が、映っていない。人間なら、光を浴びて影は映る。しかし、映っていない。一つの疑問。「影が…無いぞ?」俺は、そう 凜瞑達に諮詢した。「…人間の目で、人外の影が見える筈無いでしょ。」「…そうか。」始めて人と人外の差を味わった、のだろうか。