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Re: 幻想東光夢郷 ( No.36 )
日時: 2010/11/22 20:51
名前: 黎龍 ◆YYYYYYYYYY (ID: dBCG1FA1)
参照: 森永ぶどうゼリーがマジで美味しい

ζ 第四章 [初めての苦痛は一つの階段] ζ


「……もう夜か 幻想東光夢郷は時間が経つのが遅いんだな。」

三浦はそう、満月を見ながら呟く。

「…そうね 貴方の住んでいる世界とは程遠いと思うわ。」

白楼が三浦の顔を見ながら、そう声を出す。

その会話に割り込んできたのは、夜だというのに天真爛漫な凜瞑。
本当に失礼な奴だ と今思った。


———なぜだろうか。

満月がとても美しく見える。
現実で見た星とは大違いだ。

その満月に光る人影が見えた。


「…霧夜か。」

凜瞑と白楼と二人で満月を眺めていた直後。

「…うっ……」

頭に激痛がきたのだ。