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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦国の世に生きる ( No.19 )
- 日時: 2010/11/11 19:03
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
第四話「本能寺の変」
「なっ……!?」
変化にいち早く気づいたのは政義。
「クソが……。奇襲かよ……」
寝巻から鎧に着替え、美麗に報告に行く。
女官や文官は騒ぎに気付きキャアキャア叫んでいたが、美麗が気づいていないのはおかしすぎる。
「政義殿!」
そこで一緒になったのは紅蓮の鎧の幸直。
「幸直……。美麗は?」
「解りませぬ、これから向かうところで……」
不安げな影がよぎる顔。
「なら一緒に行くか」
と2人で駆けて行く。
「美麗殿!!」
「っ……」
そこには、膝を抱えて蹲る美麗がいた。
「……」
そこで、美麗は火が嫌いだったと言うことを思い出す。
美麗が大好きだった父親も、炎に巻かれて自刃した。
「手間かけさせやがって……」
一向に動きそうにない美麗を背負い、逃げる。
「おやおや、忌み子が情けない……」
恐らく事件の張本人であろう明智光秀の息子が立っていた。
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