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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦国の世に生きる(参照100突破!! イェー!!(←) ( No.46 )
- 日時: 2010/11/13 10:08
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
第八話「赤い、血」
「アイツ、何をしている……!?」
命令を無視して囮にならず敵陣に突っ込んでいく。
ここは見晴らしのいい平野。一歩でも間違えればこちらが不利になる。
「ふふっ、はははははっ!!」
狂気の混じった笑みと共に鎌を振り下ろす。
「光好殿っ!? 命令に逆らっては……!!」
急いで制止に入るのは幸直。
「こんなに沢山の血を噴く玩具があると言うのに、壊さずにはいられませんよ……!!」
狂気に見開かれた瞳で幸直を見下ろす。
「ッ───!!」
その狂気は尋常でなかった。冷や汗が額を通る。
「チッ、こうなったら仕方ねぇ! 正面衝突だ!!」
突撃の合図をして、馬を走らせる。
「何と言う奴だ……っ!」
仕方なく自分も馬を走らせ、敵陣に突っ込む。
美麗、光好、幸直、政義の活躍は目まぐるしい。特に、光好。
鎌の先端で目玉を抉って殺したり、腕を切り落とすだけで出血多量で殺してしまったり。
首のない死体を左右で真っ二つに裂く。その光景は敵味方関係なく嘔吐する者がいた。
大量の血が吹き飛び、光好の蒼白い肌を赤く染める。
「ふふっ、ふははははっ!! 美しい、実に美しい───ッ!!!」
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