PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦国の世に生きる(参照100突破!! イェー!!(←) ( No.48 )
- 日時: 2010/11/13 10:26
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
第九話「織田軍の武将」
「……」
正直、アイツ(光好)の処罰には悩んでいる。
武将としては素晴らしい奴だ。だが、今回の件(命令無視)は処罰に値する……。
「美麗様? 顔色が優れませぬが……」
幸直が心配してくれる。
「アイツの件だ……。手放すには惜しいが……」
味方になれば、己の私怨など心の奥底に隠す自信はある。
だが今回の件は本当に放っておくわけにはいかない。
「Ah? お前が悩むなんて珍しいじゃねぇか」
まったくと言っていいほど優柔不断でない美麗。悩むのは100年に1度と噂がある。
「決めかねるなど私らしくない……」
1度の過ちは赦すべきか……。だがアイツは自重しそうにない。
「よし、1度の過ちは赦そう……。アイツを呼んで来い」
「御意!」
と廊下を駆けて行った幸直。
「OK、OK。それでこそお前だ」
と笑いながら部屋を出て行く政義。
「おや、私に対する処罰が決まりましたか?」
ニタニタと気味悪く笑っている。
「今回は赦す。だが、次はないと思え」
「では、私は織田軍の仲間入りですか?」
嬉しいのか、嬉しくないのか。いつもニタニタ笑っている顔では判断しがたい。
「これからは私に忠誠を誓え」
「御意、美麗様」
と、わざとらしく恭しく礼をする。
PR