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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ─ESP─『エスパー』5話UP ( No.12 )
- 日時: 2010/11/14 14:15
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http://アビリティ・ワールドを書き直したい・・・・
06【クライム】
超能力者専門会社‘アビリティ’
会社の前に車は止まり、天馬、亜樹、三郎はすぐに社長室へ向かった。
社長室に着くと、すでに社長は仕事に必要な資料をまとめて席に座っていた。
「よく来たね。その様子だと、天馬君はここで働くつもりかな?」
冥堂は天馬の生き生きした表情を見て察知したようだった。
「はい。お世話になります。」
天馬は大きくお辞儀をすると、冥堂は頷きながら仕事の資料を渡した。
「これが今回の仕事資料ですか?」
「うむ。どうやら、犯人はクライムという男らしい。」
「クライム・・・・?」
三郎は聞いたことのある言葉に頭を捻る。
「罪・・・・っていう意味よ。」
高校生の亜樹が言うと、三郎は思い出したのか納得する。
「彼は東京の渋谷区。この区に住んでいるようだ。」
「ならば、今すぐにでも行きましょう!!」
三郎は3人に言う。しかし、社長がすぐに止めた。
「ダメだ。さっきほかの社員から聞いた情報だが、彼以外にも能力者がいるらしい。」
冥堂の言葉に全員は表情を変えた。
「ほ、ほかって、クライムという能力者以外にもですか!?」
「あぁ。草屋の情報だ。間違いないだろ。」
天馬は‘草屋’という人物が気になったが、ここは質問するのを止めた。
「気をつけて行って来い。」
「了解。」
******
3人は車に戻ると、資料に目を通す。
「ところで、天馬君は家に帰らなくても大丈夫?」
三郎の質問に、天馬は笑顔で答えた。
「明日は土曜で何もないから、友達の家に泊まるって言ってきたんで大丈夫です。」
「そうか。で、場所はどこら辺りだ?」
三郎が助手席でクライムの住所を確認している亜樹に質問する。
「え〜っと、ここから1キロ弱の地点。」
「よっしゃ!」
三郎はエンジンをかけ、目的地へと車を走らせた。
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