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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦国の鬼 百鬼夜行 ( No.5 )
- 日時: 2010/11/12 22:47
- 名前: 千尋ж ◆o2p4Qn7MWw (ID: yA6Y/.Us)
序章
乱世の日の下————下剋上の風潮が全国に広がり、次々と武士が名乗りを上げ戦国時代の幕開けとなった。
人は人を討ち、欲望の果てに全国統一と言う最大の権力を求め戦ばかりを繰り返す。
織田信長…彼は乱世に身を投じた一人だった。
しかし、信長には全国統一という欲望はない。
——彼はただ、己が背負ってきたものために戦った。
……故に、俺は今でも許せない。
織田信長を…“我々の一族”の頭領を打ち取ったあの忌々しい“人間”を。
「———人間のつくり上げた、このくだらない乱世とやら…妖怪である俺達が潰してくれる」
人間は愚かで脆い。
世を統べるべきは人間ではない、
————我々妖怪、否…我々“鬼の一族”だ。
信長の築き上げようとした世を復興させる、
それが俺の存在意義だ。
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