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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.9 )
- 日時: 2010/11/14 19:12
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
05
「悪魔…契約者?おい、そういうことはオカルト研究部に行ったら良い」
それとも何だ?俺の小説のネタにでもなってくれるのか?
「オカルト研究部?なによそれ。どうせそこもほこりっぽいところ何でしょ?」
ほこりっぽいも何も、そこは元掃除用具入れだからな。
「——じゃなくって、悪魔とか契約とかどういうことだ」
「え?あら、ご存じでなくて?」
「知るわけ無いだろ。説明を求める」
思いっきり睨みながら言うと、その少女——ローズと名乗るやつは、面倒くさそうに立ち上がった。
「あなたは我が国—悪魔界の真正な審査により、人間界を滅ぼす、重要な人材として
選ばれました。そして、そのサポートをするのがこのあた———」
「待て待て。時間をくれ」
不満そうに口をとがらせるが、無視だ、無視。
……頭の中でいろいろな単語が漢字に変換されずに、漂っている。
「しんさ」…「にんげんかいをほろぼす」…「じゅうようなじんざい」……。
——そして約十秒後。
「……どういうことなのだ、それはぁぁあああ!!!」
この後、職員室の暇な先生方が乱入してきたのは、言うまでもなかった。
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