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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 16話更新 ( No.55 )
- 日時: 2011/02/11 12:41
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: Fn07flnU)
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保健の春木先生から(恐喝のごとく)欠席者のリストを受け取ると、文芸部の部室へと戻ってきた。
「意外と多いんだな…」
今俺の手には分厚い欠席者のリストが重ねられている。筋力アップは間違い無しだな。
「それで、この後どうするんだ?」
「もちろん、片っ端から当たりますわよ」
「こ、これをか!?」
ふっざけんな!いったい何人居ると思ってんだ!
……なんて言う気力無い。なんか、もう…どうでもいい。
「…………………それで?まずはどこから行く」
「ふふっ。話が早いですわね。この文芸部から近いところですわね、普通に考えると。
と言うと……何処ですの?」
えーと…文芸部の隣の教室が…えと…オカルト研究部。
「お、オカルト研究部?」
「ああ、まさにお前のような奴が行くところだな」
「あら、あなたなんか存在自体がオカルトじゃありませんの。時代錯誤な喋り方に、本当に平凡きわまりない生活。オカルトですわ」
「普通で良いではないか!!」
「多少のスパイスがきいた方が、人生薔薇色という物ですわよ」
「お前のような香辛料はブート・ジョロキアだ!」
補足。ブート・ジョロキアとは、ギネスブックに「世界一辛い唐辛子」と認定されたアッサム地方原産の唐辛子。……ウィキペディア参考。
「何をぶつくさ言ってますの」
「あ、いや、何でもない。それじゃあオカルト研究部に行くか」
ローズを研究対象として高く売って———。
「ごふっ!げほっ!ぐふっ!!」
「あら…血だわ♪」
う、嬉しそうな顔をするな!と言うか、お前がやったんだろ!
恍惚な表情やめろ!!
「ご、ごほん。とりあえず、オカルト研究部に行きますわよ。“情報収集”に」
「心得た」
情報収集に力を込めたのは…研究対象とされるのを、恐れているのだろうか?
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