ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:      ネット友達。 【8話まで最新】 ( No.11 )
日時: 2011/04/16 17:20
名前: り。 (ID: C0UsoifF)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode



[][〉9

 12月24日
 今日はクリスマスだ。葵は、14歳になった今でも、サンタクロースを信じている。周りには「子供っぽい」と笑われているが、葵はそれを気にせず、信じ続けているのだという。
 ( 今年は何が貰えるのかなぁ )
 ワクワクしながら夜を待つのだった。
 一方、掲示板にいってなかったので、書き込みにいった。

  名前:あお
  題名:治った☆
  本文:やっと治ったよ*心配ありがとね(^ω^)
  そういえばこの掲示板、私と@以外いないね…
  前までいたんでしょ?

 葵は今日治ったかのように書き込んだ。実は、この掲示板に@と葵以外誰も書き込んではいないのだ。1,2年前までは書き込んでいた人がいたのだが、忽然といなくなってしまった。
 早速返信がきた。

  名前:@
  題名:あれ?
  本文:22日に治ったんでしょう?
  どうして書き込みできなかったの?

  ああ、前まではね。
  何でかは知らない。

  あとさ、私が送ったぬいぐるみ、
  ちゃんと大事にしてくれてるよねっ?

 またおかしい。何故22日には治っていたことを知っているのか。そして、「知らない」というはっきりとした、拒絶のような言葉。
 やはり、@はおかしい。何かを隠している。そして、何かを知っている。@は一体誰なのだろうか。
 そして、「ぬいぐるみ」という言葉を見て思い出した。葵は前に@からぬいぐるみをもらった。葵は@の住所は知らない。@は葵の住所を知っている。自ら教えたのだ。