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　葵はもう力がなかった。葵は1ヵ月後、＠に殺されるのだ。顔も名前も知らない人に。
　(　どうしよう…顔も分からないのに…　)
　顔も分からなければ、いつどこで見ているかも分からない。それに住所、本名、電話番号なども既に知られている。葵はどうしようもなかった。
　(　あと、1ヵ月、あと1ヵ月しか…　)
　葵は動揺を隠せなかった。
　それから、学校は冬休みに入った。葵は、寝たきりになった。外出はしない。外で誰かが見てる気がして。窓から外をのぞいたりもしない。なので、太陽の光も浴びれないのだ。こうした生活をして2日が過ぎた。

　1月3日
　葵はまだ寝たきりである。
　そして、2日ぶりにPCをしたのだ。しかし、2日とは思えないほど久しぶりに思えたのであった。
　やはり、＠からの書き込みがあった。

　本文：どう？震えてる？
　あおが震えてる姿を想像しただけで
　自然に笑えてきちゃうわ。
　しばらくしたら私の友達が来るの。
　よかったら…相手してあげてちょうだい。

　「　ともだ…ち………　」
　薄れた声で"　友達　"と言葉にした。これから一体どうなるのか。葵には想像ができなかった。
　残り28日