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　そして、ついに1つの不幸が起きた。
　1月4日
　葵は久しぶりに外出をした。少し顔を隠すように、服のフードを深く被っている。
　(　…いないよね……　)
　すると後ろから声がした。
　「　あお、見つけたぁ　」
　「　！？　」
　その声と同時に葵は押された。葵は階段の前にいた。階段から勢いよくこけた。こけるどころではない。階段から落ちた。
　葵は、全治2ヵ月の骨折をした。
　(　…あの時の声…＠の声に似てた…でも…なんで…　)
　すると携帯が鳴った。
　───ピピピピ
　「　…あ……　」
　そこには、見知らぬアドレスだった。
　【　＠だよ(笑)骨折しちゃった？あはは　】
　「　！！！　」
　やはり。＠からだった。そして、もう1件来ていた。
　【　フード被っちゃって…可愛いなぁ　】
　「　！？や、やだ……　」
　葵は寒気がした。何故バレているのか。葵はもう力尽きていた。
　「　もう…嫌…　」
　ぐったりと葵は俯いた。その頃、＠は笑っていた。葵の不幸を考えるたびに。葵の病室の扉の前で。