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　「　お母さん…！　」
　葵は叫ぶが母親からは返事はない。
　「　……お母さん！！　」
　葵は叫び続ける。＠は葵を見下すようにして見つめる。
　「　＠……あんた……　」
　「　何？だから言ったじゃん。ね？　」
　「　っ……！　」
　「　あとね、葵　」
　「　俺の友達…掲示板にいるから、仲良くしてあげて　」
　「　…はっ…？　」
　「　じゃ　」
　そう言葉を言い残すと葵の母親をズルズルと引きずり、外に出て行くのだった。しかし葵は追いかける事ができなかった。
　葵は血のあとを急いでタオルでふき、タオルはそのままゴミ箱に捨てた。
　すると、父親が帰ってきた。
　「　葵……ただいま　」
　「　おか、えり……　」
　「　あれ？母さんは？　」
　「　…知ら…ない。まだ帰ってきてない　」
　「　今日は残業か？いつもはもっと早いのに…　」
　「　そだね、どしたんだろ　」
　葵は嘘をついた。葵は胸が苦しくなった。嘘をつきつづけるのは、こんなにも辛いものだと。