ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   ネット友達。√参照500超!! ( No.128 )
日時: 2011/04/16 16:05
名前: りこ. ◆DPvZRJ5eF2 (ID: C0UsoifF)
参照: √キャラ絵かくよー デジタルでもアナログでもおk



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 そしてとうとう、@が家についた。葵は@の存在にまだ気づいていない。
 ピンポ──ン…
 不気味な程静かに、チャイムが鳴り響いた。葵は、父親が出てくれるだろうと思い、玄関には向かおうとしなかった。
 ( お父さんが出てくれるよね… )
 するとドアノブの音がわずかに鳴った。葵はそれに気づいた。
 ( ……今…… )
 葵は少しの恐怖があった。そして自分の部屋のドアを開け、階段をそろりと除いた。葵の視線には@が映っていた。
 「 !! 」
 驚いた葵は少し立ちすくんだ。そして気づかれないようにドアを閉めた。
 ( どうしよう。どうしよう。@がいる!どうしようどうしよう… )
 葵はパニック状態になっていた。───その時、
 「 誰だ、や、やめろ、何をするんだっ…離せっ……! 」
 ( ───お父さん! )
 そう。@は父親のいる寝室にいた。父親の声に気づいた葵はもう駄目だと確信した。葵は覚悟を決めた。そして、耳を塞ぎ、ベットにもぐりこんだ。
 「 やめ、やめろっ……うっ! 」
 葵は自分に言い聞かせた。父親の声は聞こえない──と、。
 ( …声なんて聞こえない!何も聞こえないんだ! )
 しかし、父親の呻き声は葵の頭に響く。
 「 お…まえ…っ…誰…なんだっ……………! 」
 父親の声はそこで途絶えた。