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　葵はそのままじっとしていた。葵は詠未にメールをした。震える手で必死に文字を打った。
　【　詠未、今＠が家に来て、あたしの知り合い全部殺すって…　】
　葵はメールを送信する時、何故か緊張していた。すぐに詠未から返信はきた。
　【　心配しないで。私は必ず生き抜いてみせる。そして葵を守るから。　】
　葵は涙が止まらなかった。詠未の強い気持ちが葵の胸に響いた。
　(　詠未っ……ありがとう…本当にありがとう…　)
　葵は心の中で強く思っていた。

　その頃＠は既に行動に出ていたのだった。既に葵の友人数人は殺していた。教師や周りの地域の人達…。どこから情報を入手しているのかは、分からない。
　＠は大きなリュックにナイフを持ち、フラフラと歩いて人を殺していた。
　人の家で全員を殺すので、目撃者がいないので、通報する人もいない、そして何時間後かに、用があって来た住人が気づく。なので見つかるのが何時間もあとになるのだ。
　＠は既に計算をしており、確実に誰も気づかずに事を済ませていた。