ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   ネット友達。√参照600超!! ( No.144 )
日時: 2011/04/16 15:53
名前: りこ. ◆DPvZRJ5eF2 (ID: C0UsoifF)
参照: √キャラ絵かくよー デジタルでもアナログでもおk



[][〉39

 ────残り18日…。葵は何をしたらいいか分からずにいた。学校の職員は全員殺され、生徒も620人いたうち、半分以上が殺された。未だに手がかりは見つかっていない。掲示板にはこう書き込まれていた。

 名前:梨螺
 題名:あはははっ
 本文:ねぇねぇ、気づいてるよね?
 うふふ、えへへ、あはは!どぉ?苦しい?
 でもね…こんなものじゃまだまだだよぉ?
 えへへへっ、まだまだ…まだまだぁ!
 そして…最後にはあおに死んでもらうの…ひゃはは!

 葵はだんだんと、力を失っていった。学校は明日からだったが、学校閉鎖になった。いつ直るかは、分からない。
 そして、葵は驚きの変化を遂げていた。命のタイムリミットが始まるまで、155cmで42kgだった体重は、38kgまで落ちていた。ただでさえ細めの葵には、かなりの苦痛だった。骨折した部分がかなり傷みはじめた。
 「 …痛っ……… 」
 葵は駅まで自力で歩き、電車に乗って病院へ行った。道には人影すらない。猫の鳴き声や、近所の人の話し声…。何もかもがなくなっていった。葵には、木も草も水も空も太陽も、色を失ったかのように見えて仕方なかった。
 葵は電車に乗り、座席に座り一息つく。周りにはほとんど人がいなかった。同じ車両には4人ほどしかいなかったのだ。たまたま人が少なかっただけのはずなのに、何故か事件の事が関連している気がしてやまかった。
 ───コンコン
 「 あ、お 」
 いきなり声がして葵は振り向いた。葵はたしかに自分を呼ぶ声が聞こえた。
 「 だ…誰…っ 」
 「 梨螺だよぉ、梨、螺 」
 「 梨螺…なのっ? 」
 どこから声が聞こえているのか分からない。頭の上?横?下から?いや、後ろから…梨螺が窓から覗いている。しかし、電車は既に走っている。
 「 いやぁあぁあああぁああっ! 」
 葵は座席からズルリと落ちた。その衝動で脚がズキンと痛んだ。そこには…何もいなかった。