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　そして、葵は決めた。「逃げよう」と…。葵は、逃げると決めた。市外、いや、県外へ。
　葵はすぐに用意をした。お金は何かあった時に…と、小学生の時からずっとためていた40万の大金があった。
　駅など、インターネットで調べてあるし、子供だけで県外へ行ったりした経験があるので、電車や新幹線は楽なものだった。
　葵は詠未に連絡をした。
　　【　あたしは県外へ逃げます、詠未も頑張って。　】
　少し冷淡すぎたかもしれないが、今はゆっくりしている場合ではなかった。
　葵はなるべく必要なだけの荷物を入れ、家の鍵をすべて閉めて、外へ出て、周りに誰もいないのを確認して駅まで走った。
　　(　…もし見つかったら…殺されるっ……　)

　そして、駅についた。葵は東京の方へ逃げようと思っていた。しかし、逃げて結局どうするのかが問題だった。戻ればまた＠が追いかけてくるかもしれないし、東京に行けば家もなくなる。葵は悩んでいた。だが、殺されたくない。
　葵は電車の中でずっと悩んでいた。