ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   ネット友達。√参照900超え!? ( No.178 )
日時: 2011/04/16 18:13
名前: ヱリオ. ◆DPvZRJ5eF2 (ID: C0UsoifF)
参照: http://www3.atpaint.jp/xxxirasuto/index.htm

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 葵は梨螺達に見つかってしまった。何故見つかったかは分からないが、葵は少し困惑していた。
 葵はもう見つかってしまったのだから、と思って、自宅に戻る事にした。もう葵は諦めた。どうせ殺されるのだから、無駄な抵抗はやめよう。そう自分に言い聞かせていたのだ。
 葵は帰る前に、ある事を考え付いた。それは「@の家を見つける」だった。葵はファミレスを出て、ファミレスの角で@が出てくるのを待っていた。
 @が出てきた。そして早速葵は作戦を実行した。特に@の家を見つけても得する事はないが、一応知っておこうと思った。どうせする事はないし、どうせ死ぬのだし、葵は覚悟の上だった。
 @は梨螺の腕を引っ張りながら歩く。まるで「兄」と「妹」のようだった。こそこそと歩いていた葵は、多分周りには不審に思われているだろうが、気にせず歩いていた。
 そして@は立ち止まった。葵の存在に気づいたのだろうか。葵はサッと身を隠し、ソロソロと@を見ていた。
 @は梨螺と会話をしている。葵は気づいた。ニ人とも大きな鞄を抱えている。もしかしたら遠くに行くかもしれない。葵はそう察した。
 そして、葵は覚悟した。遠くなってもいい。@の後をついていこう。@が普段どんなことをしているのか、確認してやる、と葵は心の中で決心していた。

 気づくと夕方になっていた。葵は少し疲れていたが、休まないでいた。
 @達は電車に乗ったので、葵も電車に乗った。声が聞こえる程度に葵は近づいて、気づかれないように変装した。極力見つからないようにした。サングラスにマスクに帽子を被り、まるでコンビニ強盗や銀行強盗のような姿をしていた。おまけにウィッグまで被っていた。
 @達の近くに座っていた。@がこちらを見ていた。葵は一瞬動きが止まった。だんだんと冷や汗が出てくる。しかし、葵の変装は完璧だったのだろうか、@はそのまま前を向いた。葵は深いため息をバレないようにゆっくりと息を吐いた。
 そのまま夜を向かえた。
 残り16日