ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   ネット友達。 **参照900超え!? ( No.179 )
日時: 2011/04/16 18:46
名前: ヱリオ. ◆DPvZRJ5eF2 (ID: C0UsoifF)
参照: http://www3.atpaint.jp/xxxirasuto/index.htm



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 そして葵は駅を降りて、@達の後ろをつけていた。現在地は大阪。葵が住んでいる名古屋を通り越した。
 そしてまた電車に乗った。近くでは@と梨螺が寝ている。@はフードを被っているので顔は見えない。葵は、フードを外してしまえば…と思うようになった。もし、@が起きてしまったらバレる。それに、もしかしたら起きているかもしれない。しかし、今しかチャンスはない…と思った。
 結局フードは外さす、ジッとしていた。
 そして@が移動する。葵はひたすら追い続ける。葵は歩きながらメールを打っていた。詠未宛だ。
【 詠未!今何処にいる?もし、もしいたら大阪に来てくれない? 】
 するとすぐに返信が来た。
【 今は大阪の駅にいるわ、一人だからそっちへ行けそう 】
 今は大阪の難波駅だった。
【 今難波駅だよ! 】
【 分かった。すぐいけそうだから今すぐそっちへ行く。難波駅で待ってて、何か目印は? 】
 葵は身の回りをキョロキョロと見て、何か目立つものを探した。
【 ファミレスが近くにある! 】
【 了解 】
 葵は詠未と@達の後をつけて、最終的には警察に捕まえてもらう事にしていた。あまり深く考えてはいなかった。
 @達は誰かを待っている様子だった。ベンチに腰をかけていた。葵は近くの自販機の近くで立っていた。

 数分後、電車が到着した。詠未がいた。あれは確実に詠未だ。葵は変装をしているので、@に背を向くようにして、サングラスを外し、詠未に気づいてもらえるように手を振ったりした。詠未はすぐに気づいて、二人は近くのトイレの付近から@達を見ていた。
「 @達は…? 」
「 そこのベンチにいるよ、梨螺っていう子も一緒。誰かを待ってるみたい 」
「 そう、間に合ってよかったわ… 」
 詠未は少し息を切らしながら立っていた。すると、@達の目の前に高校生らしき男性が立っている。どうやら会話をしているようだ。
 葵達は気づかれない程度に近づいて、会話を聞いていた。
「 鎖だ。@と、梨螺か? 」
「 あぁ、そうだ 」
「 うんっ、あんたがぁ、鎖ぃ?ひゃははっ! 」
「 あぁ……それより@、早く案内してくれ 」
「 分かってる。早く行こう 」
 どうやらこの前掲示板で見た「鎖」らしい。葵と詠未はゆっくりと歩きながら三人の後をつけた。