ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ネット友達。 **参照900超え!? ( No.183 )
- 日時: 2011/04/17 19:58
- 名前: ヱリオ. ◆DPvZRJ5eF2 (ID: C0UsoifF)
- 参照: http://www3.atpaint.jp/xxxirasuto/index.htm
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残り五日の命となった葵。
葵と詠未はまた廃墟に入り込んだ。三人はまた椅子に座っていた。
「 …早速…詠未って奴の居場所を探すか 」
「 何処にいるのかなぁ、ひゃははははっ!早く殺したいね! 」
葵はゴクリと唾を飲んだ。そして梨螺が立ち上がり、部屋を出ようとしたので、すぐさま近くにあったロッカーの後ろに隠れた。少しガタンと物音がした。梨螺はその音に気づいたようだ。
「 んー…?だぁれかいるのかなぁ…?ひゃははっ 」
すると、梨螺の足元にカサカサと小さな鼠が通り過ぎた。
「 …なんだ、鼠か 」
梨螺はボソリと暗い声で呟いて、鼠を踏みにじった。鼠はもがきながら手足をばたつかせ、そして、しばらくすると動かなくなった。
「 こんなのじゃぁ、殺しが甲斐ないなぁ…きゃははっ…人間じゃなきゃ… 」
そして梨螺は階段を降りていった。
「 ……びっくりしたぁ…鼠がいてよかったね 」
「 うん……けど…さ……鼠… 」
「 ……そうだね… 」
二人は小さく言った。しかし、今はそんな事を言っている場合ではなかったのだ。
「 何がぁ? 」
背後から声が聞こえた。
「 梨螺! 」
「 ひゃっははははぁ!ねぇ、馬鹿?馬鹿なの?何してんの?お二人さん? 」
「 …きっ…気づいてたの…? 」
「 当たり前じゃん!ってかぁ、何しに来たの?スパイ? 」
「 別にいいじゃない…! 」
「 たまたま入ったわけじゃないよね?普通は靴をわざわざ脱いで音を消したりしないよね…?ふふっ 」
「 …っ 」
「 いつから追ってたの…?うふふふっ 」
どうやら梨螺に後をつけていたことがバレたらしい。そして二人も気づいた。
「 ……どうした梨螺 」
「 あのねぇあのねぇ!あおと、詠未がいるよぉ! 」
「 んな…っ 」
「 くっ…… 」
葵と詠未はどうしようもなかった。三人にバレてしまったのだ。
「 ほう…後をつけていたのか……さぁ…どうするかな… 」
「 よし、梨螺。御前が相手してやれ 」