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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 無題『#1』 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/02 16:49
- 名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)
キーンコーンカーンコーン
四時間目の終業ベルが鳴りまったく授業の内容が理解できないまま古典が終わった。
「飯だー!!パン買いにいこうぜー!」
と複数の男子が購買部へ急ぐ。購買部のパンは全校生徒から好評で種類が豊富なため昼休み開始わずか10分で売り切れるのだ。
「お前パンはいいの?」
いつも昼休みになると真っ先に教室を飛びだしていく永田が今日は家から持ってきた弁当を広げくらいついている。
「まぁ時にはパンがなくても死ぬわけじゃないだろ?」
とにっこり笑顔をこちらに向け再び弁当にくらいつく。
「そう言えばお前水嶋とどうなった?」
口をもぐもぐさせながら間抜け面で永田が聞いてくる。最初に水嶋のことを話したのは永田だ。理由は席が隣だからだ。
「なんもねぇよ。」
そういう恋愛事の話題はあまりしたくなくて話題を切り換えようとしたが永田が
「メールしてんだろ?」
と詰め寄り聞いてくる。
「いつも適当に返してるだけ。」
と言いながらケータイの画面をちらと見るとまたもやメールが一通届いている。どうせ水嶋だろうと思い今は返信しないことにした。
「水嶋かわいそー。あいつ男子の間じゃ結構人気だぜ?」
卵焼きにくらいつきながら話されているため聞きとるのが少々難しい。
「そうかいそうかい。」
この話題はもううんざりしたためバッグかた弁当を取り出し昼食をとることにした。
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