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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 無題『本編始動〜第Ⅰ章nothingness〜』 ( No.9 )
- 日時: 2010/12/09 00:38
- 名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)
それにしても月が綺麗だ・・・・・。
こんなにも月が綺麗に見えるなんてここはどこかの田舎だろうか・・・・・。
「んーっ」
並河がふあぁとだらしない声を出しながら目を覚ます。
「ん?ここどこ?」
辺りをキョロキョロと見回しながら同じ疑問をぶつけてくる。
「オレもしらねぇよ。」
「オレも。」
暗い雰囲気とわかるや否や並河が立ちあがりいきなり大声で
「誰かいないかぁーっ!!!」
と叫ぶ。それを慌てながら止める優徒と永田。
「ばっかやろっ!近くにまだあの万引き犯がいるかもしれねぇんだぞ。」
永田が並河の口を抑えながら言う。
「永田、並河苦しそう。」
笑みを浮かべながら優徒が永田にそう指摘する。
「あっわりぃっ」
慌てて並河の口から永田が手を離す。並河はぜぇぜぇと息を吐き出しながら
「殺す気かよっ」
と言う。3人は笑いながら月を仰ぎ見る。
ここはどこなのか・・・・・
それがいま一番知りたいことだ。
そしてあの時一体なにが起こったのか・・・・
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