ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: オニゴッコ ( No.7 )
日時: 2010/12/22 21:27
名前: 要 潤香 ◆hjAE94JkIU (ID: jtgLtval)

第3話

扉をくぐると青系で統一された3つの扉がある部屋があった。

皐來はこの部屋にはいないようで、1つの扉からシャワーの音がする。

砕華(皐來さんは…シャワーを浴びてるのかな?
  …出てた方が良いよね?)

砕華が部屋を出ようとした時、部屋にあったパソコンが視界に入った。

砕華「…パソコン?
  (これって去年か一昨年に発売してた種類だっけ…?)」

近寄ってパソコンを眺める。
そのパソコンは、メールボックスが開いてあり数分前までメールをしていたことを思わせる。

砕華(プライバシーがあるし、見ない方が良いよね…。
  やっぱり、あとで来よ…って、あれ?
  メールの宛先の名前…それに、兄さん…?)


皐來「…そこで何やってんのかな?お譲ちゃん。
   いや、砕華。」

砕華「わっ!!」

後ろから声をかけられ、びっくりして振り返る。
そこには、バスローブを着た皐來が立っていた。

砕華「さ、3代目!!」

皐來「…皐來って呼べよな。…っと。こんな恰好でゴメンな。
  入ってるときに来るとは思わなくてさ。」

よく見ると、濡れた髪の色が黒っぽく…いや。黒になっている。
目の色は、ワイン色から透き通るような緑…砕華と同じような色に。

砕華「…え?日本人…?それに、あt…私と同じ色の目・・?」

皐來「あ〜。…砕華?いったん落ち着け?」

砕華の困惑した様子に苦笑し、パソコンの前のいすに座らせる。

皐來「…。今から話すことは、本当のことだ。
  間違っても誰かに話すなよ?」

真剣な顔で言うと砕華が困った顔をして

砕華「え…?あ…はい。
  …あの、桂と笙はどうしたら…?」

皐來「あ〜。あの二人には、俺が直接言うからそれまでは黙ってろ。」

砕華「…はい。わかりました…。」

皐來「よし、いい子だ。」

砕華の頭を撫で、咳を一つし話し始める。