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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 偽りの僕 ( No.9 )
- 日時: 2010/11/17 06:56
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
† プロローグ †
あの日から、決めたんだ。
「アイツさぁ……あんなんだから陰口叩かれるんだよね」
死んでゆくまで、ずっと。
「ほーんと馬鹿だよねぇ……あはははっ!!」
“僕”を演じきろうって、決めたんだ。
例えどんな事があったって、微笑みを浮かべていようって決めていたんだ。
あの時、そんな事が無ければ“僕”はいなかったのかも知れない。
ただただ普通に“俺”として生きていられたのかもしれない。
もしかしたら、心から純粋に笑えて毎日が充実していたのかもしれない。
心から喜び、心から怒り、心から哀しみ、心から楽しむ事が出来たのかもしれない。
だけど
「てかさーホントアイツうざくね?」
それは
「……って、うわ! こっち来たよ」
今日限りで
「チッ……どうしたの〜? って何それ!!?」
永遠に
「やっ、止めろって! ごめん! 本当に、止めてぇ……!!」
出来なくなってしまった。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!」
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