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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: End・Of・The・Dead ( No.1 )
- 日時: 2010/12/13 16:11
- 名前: ACT (ID: nrzyoCaD)
プロローグ
闇。
上も下も右も左も全て漆黒。
どうしたものかとぼくは辺りを見渡す。すると遠くに父がいることに気がついた。
お父さんと呼ぶと、あちらもぼくに気づいたようだ。こっちに歩いてきた。
あっという間に僕の目の前に来た。その時だった。お父さんがぼくに思い切りしがみついてきた。声を出す暇もなくお父さんがぼくにのしかかるような形で、自由を奪われた。お父さんは右手を上げた。その手には何故か注射が握られている。
「すまない」
お父さんがそういうと、ぼくの左腕に刺すような痛みが走った。次の瞬間、感じたことのないような感覚が全身を駆け巡った。———熱い……痛い……まるで内臓をぐちゃぐちゃにかき混ぜられたかのような不思議な感覚。
何でそんな酷いことをするの?お父さん……
意識が途切れた。
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