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Re: 貴方に生を、僕に死を ( No.19 )
日時: 2010/11/24 19:10
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)



『ガラッ』「おはようッ!」『キーンコーンカーンコーン』
「セーフだよね!」
「いえ、もうチャイム鳴りましたから遅刻だと思いますけど」
「えッ、そんな!」
『アハハハハハハハハハハハハハ!!』
クラスから一斉に笑い声が挙がる。
「祐樹が遅刻なんて珍しいこともあるものだよね」
そう言いながらもクラスを静めてくれたのは、クラスメイトの上瀬 透夜君だった。
「あ、上瀬君、おはよう」
「!そうだ、その呼び方何か嫌なんだよね。名前で呼んでよ、「透夜」ってさ」
「透夜君?」
「何で「君」付けるんだよ」
笑いながら透夜は祐樹の席まで付いて行く。それから隣の席にぽすんと座り、
「夜光とどういう関係?」
そう聞いてきた。
「へっ?どういう関係って…嫌だなぁ、クラスメイトだよ」
真面目な答えを返すと、透夜はハァ、と溜息をついて、
「お前って何でそんなバカなんだ!?普通そこは「何言ってるんだよ、100年前から俺の彼女さ」とか言っとけよ!」
「100年前ってそうとうおばあさんじゃない」
「うるせぇ、そこはツッコむな。
———やべぇ、先生来た!」