ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 貴方に生を、僕に死を〜コメが欲しいでs(黙れ〜 ( No.80 )
日時: 2010/12/30 15:21
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
参照: もうちょっとでお年玉が貰える日だね!!←

                           ♪




不明。
理由 無い。
解らない。

自己、解決。

解った。

そうだ。

あたしが殺したんだよ。

嫌いだから。
彼に近付くから。
彼と話すから。

全部全部、悪いのはきみじゃん。
あたしは何にも悪くないよ。
自分のやりたいこと、しただけ。

最後の言葉は、受け取ったから
楽に逝ってね。




                           ♪




「アニキっ!?」
店から飛び出し辺りを見回すが、誰もいない。

「唯っ」

突然、背後から声が聞こえた。女の子の声が。
「由梨?どしたー?」
その声が1発で由梨だと解る唯。

「さっき、変な女が。祐樹のこと、を何処かに連れ。て行ったの見た」
「……あー…そう。

てかさ、由梨。アニキのダチの死体は?」
“変な女”という単語に反応するが、先にそちらを優先。
「んー、今警察が。調べてる。ワタシ達も、今まで警察署に。いたけど。抜け出してき、た。暇だし、あそこ」

———暇だし、で警察署抜け出す奴初めて見た。

後ろの方を見ると、茉梨が小さく手を振っているのが見えた。

「ま、警察に任せてるんならオーケーオーケー、オールオーケー。
んじゃ、アニキのいる場所にでも行くか」
それに手を振り返しながら由梨と茉梨に聞こえるように言う唯。
「解るの?」
それを聞いてこちらへと向かって来た茉梨が唯に訊く。
「解る解る。だってオレは




情報屋なんすから」




                           ♪





ごく普通の家。そこに雨流は祐樹を抱え入っていく。

———ていうかどうでもいいけど祐樹君軽いなぁ。
———ちゃんと食べてるのかな?

ぽすん、という効果音が付きそうなソファに祐樹を降ろし、ロープでそのままソファごと縛る。

———きっとこうすれば逃げ出す可能性は少ないんだろーなー。
———まぁ仮にも彼は男の子だからロープなんてただの紙にしか見えないかもしれないけどねー。

縛り終えてから祐樹の隣(?)にちょこんと座って、
「祐樹君も災難だよね、あたしみたいな重い女に好かれちゃうなんてさ」

そんな独り言を口にしながら祐樹の頬にナイフを突き立てる。
つうっ、と赤い液が祐樹の頬から流れ出る。

「ふふふふ。これ楽しくて仕方無いや。今直ぐ殺してしまいそうだよ」
にこにこと純粋な笑みを浮かべながらもどんどんどんどんナイフを押していく。もう少しで貫通して口の中に入るんじゃないか、というところで雨流は手を留める。

「ぁれ…?古町、さん?何して…るの?」

ふわりと頬から血が流れているにも関わらず微笑んで訊く祐樹。
まるで痛覚など無いかのような、そんな表情で。

「きみを誘拐しますって言ったじゃん。だから誘拐したんだよ」
「誘拐の割りには結構拷問だね?僕の身体をロープで縛って動けなくしたり、頬にナイフ刺したり」
そう言って頬に突き立てられたナイフを自らの手で引き抜く祐樹。



「さてと、古町さん。あんまり酷いことすると僕変な風になっちゃうよ?」