ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 貴方に生を、僕に死を〜コメが欲しいでs(黙れ〜 ( No.91 )
- 日時: 2011/01/01 11:44
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: 皆様良いお年を!!
「変な風?別にいいよ。あたしは祐樹君にフォーリンラヴだからさ、今更どんなきみを見せられたって嫌いにならないよ?」
笑顔で言う雨流に苦笑する祐樹。
「そっか、そんなに僕は君に好かれてるんだ。嬉しいよ」
勝手に出てくるタラシ発言。ナチュラルスケコマシ。
「ふーん、こんなに独占欲が強いあたしにそんなこと言っちゃっていいのかな?」
「どうかな〜?」
にこにこ笑顔の2人。
だが1人は手にナイフを所持しており、1人はそんな状況にも関わらず純粋無垢な笑顔。
どちらも怖いといえば怖いだろう。
「祐樹君、あたしのものになってくれないかな?」
そこから少し間を置いてから雨流から放たれる言葉。
「いえ、それは遠慮しようかな。僕はこう見えて意外と人に縛られるのは嫌いなんだ。
勿論自由すぎるのも嫌いだけど」
「きみの意見はいつもいつも難しいことばかりだよね」
ナイフをぎらりと光らせながら言う雨流。
「ねぇ祐樹君、あたしがこんなにも我慢してるなんてさ、奇跡に等しいんだよね。
何をって、きみを殺したい欲望」
ふらふらと立ち上がって壁にもたれる。
「そう、それは良い子だね」
にっこりを一段と強調させた様子で言う祐樹。
「ありがとう、祐樹君。
それと」
「-----------」
♪
「さーてと、着きましたぜ、2人共。
多分此処にアニキがいると思うっす」
唯、由梨、茉梨の3人が着いたところは雨流の家。
「茉梨。本当にあいつを、助けにいく。の?
ワタシは、あいつがいない。ほうがいい、んだけど」
若干の諦め感覚で茉梨の服の裾を引っ張る由梨。
「私は行くよ。彼にはずっとお世話になってるから。
だから次は私が助けたいの、彼を」
ふわりとその手を離し、家の中へ入っていく茉梨。
「由梨、どうしまさぁ?茉梨は行く気満々みたいだけど」
「ワタシは、行かない。あいつを助ける。なんて、死んでもする、わけない。から」
ぷい、とそっぽを向いて言う由梨。
———とんだツンデレだな、由梨。
———前まではヤンデレだったっつーのに。
そんな発言はすると殺されるので控えて。
「じゃ、由梨。オレ達は他のことでもしてますか」
後ろを振り返りながら由梨に言う唯。
「他のことって。何?」
そのまま歩いていく唯にとてとてと着いていく由梨。
「あー………そうっすねー…。
例えばこの家の周囲にいるオッサン達をアニキ達が帰って来る前に片付ける———とかっすねー?」
そう言うがはやいか、何処に装着してあったのか知らないが文房具を取り出し暗闇に向かって投げる。
「さってとー。
素人は土に帰りなせぇ……!!」
3話-狂いっぱなしのシスターズ-閉幕