ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: STARDUST RPG ( No.3 )
日時: 2010/11/19 20:58
名前: 善知鳥 ◆Js6369TOq2 (ID: lY3yMPJo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第1話#1「神様の悪戯」

ここは「スタークラウン0」の中のダンジョン第32層にある「炎の岩場」
50層以下の低層ダンジョンの中でもレベルの高い、強いモンスターが生息する場所だ

今、「ファイヤーオックス」と戦っているのはゾロ・ルーワン

腕利きの剣士で今話題の黒剣豪として知られてる

本名は琉綿琳太郎

彼が今ここにいるのは1ヶ月前のあの日、気まぐれな神のいたずらから始まった


———1ヶ月前
琉綿家

「琳、居るか?」

おもえばこの一言から神が始めた悪戯は始まっていたのかも知れない


俺の兄貴、光太郎はゲーム大好き人間でRPG、戦闘系のゲームは全部制覇したらしい(兄貴談)

それに、700年前の画面が二つのゲーム、…名前なんて言うんだっけ?
まあそれも持っている
確かあれってマニアの間では五千万以上で取引されてるって聞いたけど…

まぁ、そんなゲーム好きの兄貴が三兄弟の内の俺のとこに来た

もう一人の兄貴風太郎兄さんは結構凄い大学のプログラマーとして将来を期待されてる凄い兄さんだ

風兄は兄貴と違って頭もいいしかっこいい
風兄曰く「あんな馬鹿(光太郎)の買ってくるものと俺のプログラミングを一緒にするな」だそうで…
…なんか分かる気がする

何度もしつこいようだけど兄貴がここに来たのはどーせ風兄に「くだらない…」って言われたんだと思うけ
どあえて言わない

「兄貴、どうしたんだよ」

俺は聞いた、知ってるけど

「そう邪険にすんなよ。俺と同じゲーマの癖にな…」

ドガッシャーン!!

俺の蹴りが兄貴の寄りかかっていた壁に激突!

「おいクソ兄貴、どちらか1つ選べ…『今俺に蹴りころされる』か『風兄に切りころされる』か選べ!」

風兄は剣道をやっている、だから蔵にある日本刀でも使えば行けるだろ

「ご…ごめんなさい!!」

本当に兄貴はこんなだから大変

「本題は何だ?兄貴」

俺は聞いた、今一番聞きたいことを

「ああ、実は…」

内容はこうだった

今度東京ドームで行われるゲームの試乗体験に応募したら二つも当たってしまったと言うのだ

兄貴の運とゲームの腕だけには脱帽だよ(本当にそれだけに)

「兄貴もし、3枚当たっていたらどうしたんだ?」
「そりゃ、風太郎に渡そうと」
「俺はもう持ってる」

部屋に風兄がやって来た

正直、風兄があのゲームの試乗に行くのは驚いた
風兄曰く「あの大きなプログラムには興味がある」だそうで

この日から運命の歯車は、悪戯好きな神によって狂わされた
僕はそう思うことでしか自分を保ってられなかった