ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 戦国の世に生きる・弐(参照100突破! 有難うございます!) ( No.64 )
日時: 2010/11/21 19:36
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第拾壱話「支えとなりて」

「おい、元知ぉ!!」
スパァン!! と勢いよく襖を開る。恐らく朝に一番強い男・泰親。
「……何だ」
心地よい眠りを妨げられ、明らかに不機嫌な元知。

「美麗達からの手紙だ!! “明智光好の謀反により、乱世再臨。至急戻ってきてほしい”だとよ!!」
大声で手紙を読み上げ、周りの者まで起こす始末……。
「ふん、我がいなければ何も出来ぬか……」
そして、お約束のオクラ衣装(←)に着替える元知。
「“我”じゃなくて“我ら”だろ!?」
久々の戦で血が騒ぐのか、楽しそうな泰親。
「……五月蠅い」
そして、着替え終わる。心なしか元知も楽しそうだった。

「よっしゃ! 野郎共!! 出港だぜぇっ!!!」
超音速(笑)で荷物をまとめ、船を出向させる。
「おぉーっ!!!」
正直、メチャクチャ五月蠅い。

「美麗殿おぉぉぉっ!!」
廊下が壊れるほどの足音と速さで走ってきた幸直。
恐らく、久々の戦で滾っている。
「泰親と元知の到着だ!」
政義もどこか楽しそう。

「ふっ、明智光好───。成敗してくれよう」