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Re: 戦国の世に生きる・弐(参照200突破! 有難うございます!) ( No.80 )
日時: 2010/11/23 20:14
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第拾八話「織田亜美」

「はぁっ!!」
と、勢いよく攻撃を仕掛けるが……。
相手が来ているのは鎧のため、普通の剣道とはわけが違う。
「うわっ、鎧が……。手がジーンって……」
神社にある鐘を鳴らした時になるような、あの感覚。

「───馬鹿」
と呆れ気味に呟いたが、亜美に刀を渡す。
「あっ、ありがと……」
今度はその刀で攻撃すると、鉄の鎧を少しだが切り裂いた。
「助太刀とは嬉しくないが……。貴様の好意は受け取っておく」
そして、風魔小太郎VS美麗&亜美の戦いが始まる。

一方、政義たちはすでに明智が陣を張っている城を攻略していた。
「おや、美麗の姿が見えませんね───」
一番期待していた人物の顔が見えず、がっかりした様子の光好。

「───光好よ」
燃える城に姿を現した元知。
「貴様と我との知略比べだ」
と言って、特徴的な武器を振る。
「貴方と争うつもりはありませんが───」
仕方なしに鎌を握る光好。
「どちらの知略が上か、今ここに決してくれる!!」
そして、元知VS光好の戦いが始まる───。

「「はぁっ!!」」
そして、亜美たちはと言うと、風魔小太郎を倒したところだった。
主に張り切って声を上げた亜美と、主に決定的な一撃を小太郎に与えた美麗。

「さぁ、行くぞ。ついてくるか?」
と言って馬に乗る美麗。顔には小太郎の血が付いていた。
「もっちろん!」
ここまで来て引き下がるわけにはいかない。