ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: shake、 2話 ( No.4 )
日時: 2010/11/21 13:35
名前: ヒナノⅢ (ID: ADUOsQyB)
参照: episode3 「shake」

ピエロの顔は一生忘れないだろうと思った。

家族がいるときは怖いもの見ても大丈夫だったけど一人の時は———

あのピエロの浮き出た目玉と、血のように赤い口。
死んだような真っ白な肌は想像するだけで気味が悪い
私は身震いした。

なぜかあのピエロはあの血のついたナイフで
私を殺しに来るんじゃないかとか、そんなことを考えていた。

梨香「あー見るんじゃなかった」

・・・・

そうだ。こんな時には外に出よう!
丁度おなかもすいてたし。

私は財布を持って準備をした。
窓をのぞくとまだ5時だというのに外は薄暗かった。
あまりへんなことを考えないように、気にしないようにした。

唇を触ると、かさかさと乾燥していたのでリップクリームを塗ろうと、ポーチを探った。

梨香「えーと、鏡…鏡——」

鏡を見ながら、リップを塗った。
表情がひきつっていたので一回ニコッと笑ってみた。

パリーン!!!

梨香「キャア!!!」

自分の顔が、あのピエロのような顔に見えた。

梨香「はぁ はぁ」

私は手でリップをグイッとふき取って、急いで
顔を洗った。
もう一回見た顔は普段の普通の顔だ。

もういい
今日はもう休もう・・・
きっと見間違い 考えすぎかもしれない
私は静かにベットで寝た。


—————————————————————