ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.100 )
日時: 2011/07/19 20:22
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅶ足 〜Part2〜

カンカンカン—…

どこからともなく警報機の音がする。遮断機が下り電車が来ようとした時近くの男は目を見開いた。

「そこに居ると危ないぞ!!今すぐどくんだ!!!」

それもそのはず、一人の少女が遮断機と遮断機の間に居るのだから(線路の上)

ガタン…   ゴトン…      キィィィィィ—…

男の叫びもむなしく電車はそのまま急ブレーキをかけたまま少女のいた場所を通り越した。

男は立ちすくしてしまった。

「なんてことだ…」

電車は大幅に通り越して随分向こうの先でやっと止まった。

タッタッタ—…

「うっ!」

そこには人の形などなく深紅色のした液体と、もとは人間の体だったであろう肉片がバラバラになって散っていた。

「警察を!!」

酷く混乱していた男にさらに追い打ちをかけるかのように魔の手は寄ってくる。

『ねぇ…』

「は?」

どこからともなく幼い子供の声が聞こえる。

『私の…体はどこぉ…?』

クル

「う…うわあああああ!!!!」


「いぎゃああああ!!!」

こっちも悲鳴が響き渡った。

「という話を知っているか?」

「知るわけないでしょう!!」

心臓止まるかと思った;

「毎回怖がるくせにちゃんと最後まで聞くんだな。」

そうなんだよね。

聞きたくないと思っていても結局最後まで聞いてしまう。私の悪い癖かな…

「さて…」

ん?まだあるの?

「この話…絶対に誰にも言うなよ?」

「…はい。」

タッタッタ—…

「人は言うなと言われる程よく話す。せいぜい広めてくれ病原体…クックック」


病原体=葵 です。