ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.18 )
日時: 2011/05/11 20:32
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅱ終わらないかくれんぼファイル1

「そういえば先輩、なんで先輩はそんなに怪談が好きなんですか?」

「この世の悲鳴は俺のもの!もっと悲鳴を聞きたいからだ。」

うわぁ…なんか理由がひどい。

「それより朱音を見つけてくれるんですか?」

「そう焦るな。」

いやいや普通焦るでしょ…だっていなくなって一週間だよ?

「はぁ…朱音大丈夫かな?」

「わんわん!」

ん?…あれは!!!!

葵が見たものは学校に度々忍び込んでいて、それなりに人気のある犬の茂吉の姿だった。(屋上から見える中庭にいた)

「何やっとんじゃぁぁぁぁ!!!!」

葵はものすごい形相で茂吉に怒鳴った。

それもそのはず葵の弁当が茂吉によって半分土に埋まっていたからだ。

「私の弁当になんてことしてくれてんの?ジャーキー抜きで済むと思っているのかい茂吉君…(怒)」

「…キュ〜」

茂吉は今必死こいて命乞い中。

「あれ?日向さんなにやっているの?」

あ、確か2−Bの城川さん…

「茂吉が私のお弁当を持ちだして埋めたんです!」

「あ〜犬は一回埋めて掘り出す習性があるからね。」

あんた笑っていますが私には笑いごとでは済まない事だ。

「もぉ〜茂吉、やるならもっと分らないようにしなきゃ。」

そういって城川は続きをやりだした。

「城川君、一緒に遊ばないで。」

「もっと…もっと…分らないように埋めなきゃ…」

城川君…?何かおかしい…

そして放課後

「睦路先輩、聞いてください!」

私は茂吉のことを言った。もちろん城川君のことも…

「その城川って奴怪しいな…」

へ…?

「明日また来い。」

私はまだ知らなかった。この後、どんなことが起こるか…