ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.23 )
日時: 2011/05/15 21:05
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅲ真見子桜ファイル1

「おはよ〜葵!」

「おはよ!」

やっといつもの日常がやってきた。

これも先輩のおかげなんだなぁ。

「そういえば葵、桜の木の下の穴知ってる?」

「へ?桜って毎年一番綺麗に桜を咲かせてくれるあの木?」

「そう、なんか今日その桜の下に大きな穴が空いてたんだって。」

あっ桜の木は校庭にあるの!

「ふ〜ん。」

「ふ〜んって葵他人事だね…穴のせいでお花見できないかもしれないんだよ?」

ピク…

「なんですとぉぉぉぉ!!!!!」

あそこで毎年お花見するのが楽しみだったのにぃぃぃ!!!

「穴あけたのはどこのどいつだこの野郎!!!!」

「落ち着こう葵^v^;」

「落ち着いてられますか!」

「そうだ!睦路さんに相談してみたら?」

「なんで?先輩には無縁そうだけど…」

「頭働かせろ!突如あいた穴!不思議とは思わない?」

………あっそうか!

「怪談っぽいということだね!」

「でもなんで朱音そんなこと言うの?もしかして私に聞かせるため?」

「ちがうちがう、助けてもらったお礼にネタ持ってこいって言われてたでしょ?実際助けてもらったのは私だから、1個ぐらい持ってこうかな〜て思って…」

あんたいい子すぎ!あたしなんか忘れてたよ…

「じゃあ行ってくる!」

「はいはい…」

誰もが思わなかっただろう。この後ただ単に花見がしたいだけで持ち込

んだ少女の話が大惨事になるとは…