ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.46 )
日時: 2011/06/10 19:58
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅳこっくりさん〜その後〜

「はぁ〜…」

「どうしたの葵?幸せ逃げるぞ〜?」

だってさ…

「花梨ちゃんが3人を怪我させたなんてまだ信じられなくて…」

あんなに優しかった花梨ちゃん…どうしてかな?

「でも葵って花梨ちゃんとあんまり話してなかったよね?」

「聞いてくれよ朱音〜」

2年に上がったころの私はまだ1年生みたいにドジだった。

毎回失敗ばかりで自分でもいやになるくらい…

「その時励ましてくれたのが花梨ちゃんなのね!?」

「いやちがう。」

そんな日が続いたある日ついに私はやってしまったの…

私には絶対欠かせないもの…

そう!お弁当を忘れてしまったの!!!!

もう世界の絶望を見たみたいな気分だった。

そんな時!花梨ちゃんは自分のお弁当を半分くれたの!

その時の私には花梨ちゃんが神に見えたわ。

「そんなことで…」

「そんなことじゃない!私にとってお弁当を忘れることは死ぬことと一緒なの!」

そんなこんなで朱音とアホ話をし続けた葵だった。