ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.48 )
日時: 2011/06/12 12:12
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅴ居君亜矢長さんファイル1

花梨ちゃんの事件があってから1週間、流石に皆こっくりさんはやらなくなった。

ガタ…

「ぎゃああああ!!!」

私が靴箱をあけると人形と『ネタちょうだい』のメッセージ入りの紙が出てきた。

ドタドタドタ…

「先輩〜(怒)」

「なんだ?」

「なんだ?じゃなくて…人形入れたの先輩でしょ!」

「あぁ、暇だったから…それよりさっさとネタ集めろ。」

この人は…

「そんな簡単に怪談話なんか見つかりませんよ!」

そんなに怪談話が豊富だったら私この学校通えないし。

「仕方ない…違うやつに頼むか。」

「そんな事やったくれる人居るんですか?」

居るの?!いてくれたら大助かり〜

「この学校の2−Aに居君亜矢長という少女がいる。」

「そんな子うちのクラスに居ませんよ?」

「とりあえず話を聞け。」

そいつは怪談が大好きでな、睦路先輩の所に怪談話を持っていくといい

ことがあるという噂を聞いて怪談を集め出したんだ。

だが一つの体じゃ足りない、そう思った居君亜は自分の体を包丁で頭・胴体・左足を2つ・右足を2つと分けた。

それぞれで探し続けて最近は人に聞くようになってきた。

もし「怪談話持ってる?」と聞かれて持っていなければそいつは容赦なく居君亜さんに殺される…

「いぎゃああああ!!!」

「とまぁ怪談を追い求めている奴だ。探して来い。」

こいつさらっと言うな!

「もし…居君亜さんを探し出せたらお前は俺から解放されるみたいに自由になる。」

「居君亜矢長さんですね!行ってきます。」

「馬鹿正直な奴だ…」


作者から
居君亜矢長さんの読み方は『いきみあ やおさ』です。
分かりにくくてスイマセン…
次回お楽しみに!!