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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: さまよい続ける魂 ( No.50 )
- 日時: 2011/06/13 21:19
- 名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)
Ⅴ居君亜矢長さんファイル2
居君亜矢長〜♪居君亜矢長〜♪
「朱音〜!」
「どうした?!あんなに不機嫌だったのに…」
「このクラスに『居君亜矢長』ていう子いるっけ?」
「いないと思うけど…どうして?」
葵はこれまでの事を朱音に話した。
「なるほど…すでに卒業してるとか?」
「それだったら先輩は探せとは言わないと思う。」
「なんで?」
「部外者だったら中々入れなくて聞けないジャン」
「じゃあ…偽名とか?組み替えたら違う人になるとか…」
「それだ!斎藤君〜」
私はクラスで1番仲の良い男子の斎藤君に頼みこんだ。
「あ〜そういうこと!貸して。」
やっぱ頼りだな〜なんで朱音じゃないかって?それは…
『自分で考えたら?』て言った冷たいんだもん…こないだ弁当つまみ食いしたからかな?(もろそれじゃんww)
「頭、胴体…ここを分けたら。」
「何をやっている。」
げ…
この人は担任の先生が入院しているので代わりにきてくれている石谷先生。
これがまた石頭なんだ。
「斎藤貴様、最近成績が悪いのに何が『居君亜矢長』だ。」
「それは私が…」
「そうだ、お前が勉強に専念できるよう部活を止めれるようにしてやる。」
ついでに斎藤君は剣道部。
「!それだけは…今年は大会があるんです!」
「ふん、知ったことか…それとそのあいている席はなんだ。」
あっ…睦路先輩のあいている席。
「それは睦路先輩の…」
「睦路先輩?そんなものタダの都市伝説だろう、片づけてしまえ!」
ガタ… ガタガタ…
「あ〜あ睦路先輩の祟りが…」
「そんなもの下らん!」
この石頭が!せっかく斎藤君に解いてもらってたのに…
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